突入防止装置と直前直左視界とパイプバンパー
皆様、こんにちは！
前回から時間が経ってしまいましたが、ようやくジム漬け再開です！
今回は最近ジムニー乗りの皆様を悩ませている3つの案件についてお話させて頂きます。
①法令改正による、R3/9月以降の登録車に対する突入防止装置の装着義務
②リフトアップによる弊害として車両直前、直左の視界不良への対策
③結局パイプバンパーって装着OK？どうなのよ！
の３つについてです。
店舗にて上記３つの問題に対しての質問や問い合わせが非常に多いものです。
①は明確な基準規定があるため、知って理解することで悩む必要は無くなります。（ただ予算やカスタムの方向性を悩むことになりそうです）
②に関しても基準となる規定があるので悩む必要が無い・・・と言いたいのですがカスタムの内容による部分が大きいため何をどうしたら必要になってくるのか？
と言う問いに対して現状では【やりたいカスタムをして現車確認をしたときに必要と思われれば対策をするしかない】と言う解釈になります。
これではカスタムをしたいユーザー様は消極的にならざるを得ないですし、私どもも責任逃れのようで釈然といたしません。
③のパイプバンパーについては情報が錯綜しているようで、整備工場によっても解釈やお客様への回答がマチマチなようです。
パイプバンパーは車検NGですとか、パイプバンパーはOKだけどフレーム丸見えはNGとか、フレームが見えるのはOKだけどパイプバンパーは突起物扱いに当たるかもしれない とか。
そこでカルバンさんはどうなのよ？を下記にてお答え致します。
その一つ一つを説明していては長文となりますし、もっと詳しく解説しているブログも動画もたくさんありますので
今回は私たちカルバンは①/②/③に対してどのように思っているのか？を書いていきます。
ブログ内では簡潔に書いたり、文字制限もあるため、より詳しく知りたい方は店舗で解説させて頂きます。
では早速
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①法令改正による、R3/9月以降の登録車に対する突入防止装置の装着義務案件
これはR3/9月以降にジムニー/ジムニーシエラを納車した人が対象で、簡単にお伝えすると
【純正リアバンパーの一番下から、地面まで550ｍｍ以下にしてね。
社外リアバンパーに変えたのなら、バンパーもしくはフレームもしくはモノコック構造の一番下から地面まで600ｍｍ以下にしてね。
じゃないと追突されたとき、車両の下に追突車が潜り込んでしまって危険だから、そこんとこよろしく☆！
でも600ｍｍ以下を確保できれば良いので、バンパーじゃなくても突入防止装置的なものをつけてくれればそれでOKだからね！！】
ざっくり言うと、こんな感じの法改正です。（ほんとうに簡潔に書きました）
ちなみに法改正前の車両はバンパー下部から地面まで700ｍｍ以下にしなさいとなっています。結構余裕ある寸法です。
純正バンパーです。
実は後述する③パイプバンパーについてと、かなり関係の深い法改正となっています。なぜならパイプバンパーに交換すると１インチアップでも550ｍｍより高くなってしまう可能性があるからです。
結論
私どもは突入防止装置が必要になりうるカスタムを想定し、事前に説明の上で突入防止措置対応のパーツの購入や取付をお願いしております。
突入防止要項については、作業前にしっかり説明させて頂きますのでご安心ください。
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ではこの話に合わせて③のパイプバンパーって結局どうなの？車検は通るの？ についてお話致します。
私、地元長岡の軽自動車検査協会へ問い合わせも行い、話を伺うことが出来ました。
よく車検前に検査協会や陸運局等へ出向き、車両の現状が車検に適合するかを事前確認したほうがいい！と聞いたことがありませんか？
同じことを検査協会の方へ伺うと・・・『こちらでは車検前の持ち込みによる車両の事前検査はやっていません』とのこと・・・ まじ？
さらに『なので普通に検査予約をして検査してもらうしかないです。（もちろん有料）ダメならそのとき指摘します』とのこと・・・まじまじ？
なんかこう、駐車場で検査官の人に怪しい箇所だけでも見てもらうことはできないのか？ と食い下がってみたものの
『無理です』の一点張り。（もちろん優しく回答してくださっています。とても良い担当者様でした。）
むう・・・もしかしたら地域によるかもしれないのですが、これは困りました。
今後、法改正に合わせて現車を持ち込みいろいろ相談できるのかとおもっていたので、完全にアテがはずれました。
でもいくつか用意していた質問には、丁寧に回答を下さったので、簡潔にまとめてQ＆A形式でお答えします
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Q1、パイプバンパーって車検に通るの？
A、保安基準適合品であれば、もちろん通ります。基準になる寸法があるのでそれを超えたりしなければ大丈夫です。例えばJB64にJB74用のパイプバンパーをつけるとオーバーサイズでNGになりえます。
まずメーカーが保安基準適合品で販売していることとサイズを確認しましょう！意外なポイントとしてパイプバンパーの角にラフな溶接痕があったりするとNGとなる場合があるとのことでした。
Q2、パイプバンパーに変えると隙間からフレームやモノコックボディの一部が丸見えになってしまうけど車検に通りますか？
A、大丈夫です。車検の検査要項にはフレームの見え隠れは無いので安心してください。あくまでも決められた寸法に収まっているか？が重要です。
ただ純正バンパーを外しただけでは突起物扱いになる箇所がありますので、注意と対策が必要です。（Q3でも触れます）
Q3、いつもいっている整備工場からパイプバンパーにすると突起物扱いになったり、突起物と思われる部分が表に出てしまうので、車検に通らないかもしれないと言われました。大丈夫なんでしょうか？
A、パイプバンパー自体は保安基準適合品であれば大丈夫です。問題は純正バンパーを外した状態にあります。ジムニーの純正バンパーを外すと下部にフレームの先端が現れます。その部分が剥き出しのままだと車検はNG。
なのでスキッドプレートと呼ばれるフレーム下部を覆い隠すプレートが販売されておりますので、そちらを車検対策として装着すればＯＫです。
Q4、ネット見ると、保安基準適合品だったとしてもパイプバンパーはダメだと言う整備工場と、全然気にもしない整備工場があるようだがどちらが正しいのか？
A、車検に適合していることと、各整備工場での認識の相違は別の話になります。例え車検適合車両だったとしても、イメージダウンを恐れて改造車はNGだと言われれば、仕方がありません。
またカスタムパーツを見て、車検適合かわからない検査員の方はとりあえずNGと判断してしまうことが多々あります。その場合は保安基準適合品だと言うことを証明できるものを用意したり、NGな理由を伺い都度対策が必要となります。
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パイプバンパーが車検でNGになるのは、一概にパイプバンパーが悪い！ではなくパイプバンパーをつけることで純正と変わる部分に車検NGな要素があるみたいですね。
結論
現状、私たちは保安基準適合品であればパイプバンパーはOKだと判断しています。事前にお客様が車検を持ち込む整備工場へ確認をお願いする場合もございます。
取付に際しても長すぎるボルトで止めて突起物扱いとならないよう注意したり、灯火類についても基準値内で取付できているかを確認します。
安心してジムニーをカスタムして頂けるよう、今後も勉強と情報収集を続けてまいります。
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②リフトアップによる直前直左視界の確保について順番が前後してしまいましたが、こちらは簡潔に結論だけ述べます。
結論
私どもは2インチアップ以上は必ず対策をお願いしております！1インチアップのお客様でも大径タイヤを装着予定であれば対策をお願いしております。
対策とは、一般的にはフロントカメラと画面をOFFにできないモニターを追加することになります。
店頭にはデータシステムの物を常備するようにしております！
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結局長くなってしまいました！！
でも上記質問をこの2カ月で何度も伺いましたので、やはり関心が高く、皆さんカスタムしたい！！と思うからこそ気になるんですね！
カルバンとしての見解を書きましたが、これからも運営していく上で変更もあると思います。
ただ変わらないのは、お客様皆様に安心してカスタムして頂けるよう十分に知識をつけたショップであることを目指します。
今後ともカルバン ならびにジム漬けを宜しくお願い致します！
ではまた！