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グランドトレック XS1の誤解を解く

こんにちは! ジム漬けの時間でございます。

今回も文才無しのナナヨン店長が執筆致します。宜しくお願い致します。

 

早速本題へ

ダンロップ グランドトレック XS-1

GRANDTREK XS1デザインサイドデザインプロファイル

 

サイズラインナップは185/85R16と 215/70R16のみの強気な設定。

完全にジムニー、ジムニーシエラを狙ったタイヤです。

(215/70R16に関してはデリカD5やRAV4などの車種にも使える)

 

今回は一体何を語るのか?

実際どうなの?使用者が忖度無しに語ります。

②ダンロップが何を思って開発したのか?誤解だらけのXS1

誰が為のタイヤなのか?

 

① 実際どうなの?使用者が忖度無しに語ります。

皆さんが語ってほしいのは、ズバリ『使えるの?使えないの?(氷の上で)』

ナナヨン店長が自身のJB74に装着してから色々走り込みました。使用者が忖度無しに語りましょう。

 

結論

ジムニーで雪遊びするとテンションが上がる方専用タイヤ

 

性能は意外にも優秀です。氷でもしっかり止まるし、ロードノイズもMTタイヤより静か!

凍った道も何度か走りましたが、XS1だから滑る!と言った印象はありません。

期待してなかった分『結構ブレーキ効くじゃん!』と驚きの方が上回る。

 

XS1に履き替えてからヒヤリとした場面が多くなったのか?と言えば

全くそんなことはない

長生橋、大手大橋でアイスバーンでもしっかり止まれました。栃尾方面の峠超えも難なく行けます。

XS1のパターンを見てもらうと雪上路面にはツヨツヨなのは、わかると思います。

私はこいつに何度も助けられた

 

以前使用していた某ハッポーゴムを使うメーカーのスタッドレスタイヤでは、

●4Loにしても前進すらできなかった地上高より高い深雪

●林道にて雪に埋もれた倒木にも滑ってしまって跨ぐことすらできなかったこと

●他車のレスキューで、トラクションがかからずレスキューを断念した

●深雪行軍で、すぐにスタックするようなダサい姿は見せられない!

上記の場面はすべてXS1が解決してくれました。

※某ハッポーゴムでなくとも普通のスタッドレスタイヤでは●のようになるのは当然です。

氷上にて可能な限り短い制動距離で車を止めるのがスタッドレスタイヤの目的なので、深雪に強いという性能は二の次。

 

 

ですが

このような状況を軽々と乗り切ってこそのジムニーだと思いませんか?

つまり

XS1は通常のスタッドレスタイヤ+●の状況に対応するために送り出された

最強のジムニー専用スタッドレスタイヤ!

なんだと思います。

 

 

②ダンロップが何を思って開発したのか?誤解だらけのXS1

XS1リリース情報

https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2023/sri/2023_056.html

 

うん、これではXS1の良さが伝わらない。欲しいと思えない。

 

雪道に強いMTライクなパターン

耐久性も兼ね備えた氷上性能

冬でもカスタムできるドレスアップタイヤ

 

誰得!?

 

刺さらない。

絶対に刺さらない!

これじゃ誤解されちゃうよ!

 

誤解

①冬でも性能よりもカスタム!みたいなこだわっちゃう人向けの変化球的商品なんでしょ?

②カスタムは好きよ?けど性能よりデザイン重視なんてスタッドレスタイヤは敬遠しちゃうな。

③MTタイヤは冬に履けないと言いながらメーカーが冬用にMTタイヤを出すってどうなの?

 

然り!そう思ってしまってもしょうがない。

上記のような宣伝では、このようにミスリードされてしまいますよね。

それではここから!謎解きの時間! 誤解を解く時間です!

 

実は

一般向けにこう宣伝するしかなかったダンロップの苦悩が見え隠れするXS1なのです

 

XS1の使用例と思われる場面を考えてみましょうか。

 

除雪もされない深雪の林道や酷道を走る遊びがあるのをご存じですか?

4×4乗りが冬季に良くやる遊びの一つで、スノーアタックと言います。

おもにランドクルーザーが主力です。

先頭を走る車には相当な深雪トラクション性能が必要で、先頭を走るのは花形なんですよね!

2インチ3インチリフトアップは当たり前。さらに超大径タイヤを履きます。

リフトアップ車の最低地上高はタイヤの外径とイコールです。

ランドクルーザーなどの超大口径タイヤを装着できないジムニーは圧倒的に不利な上、

パワーも無いので先頭じゃなくてもついてくのも大変なんです。

(ランドクルーザーたちの最低地上高はべらぼうに高く、走行した後ろにも膨大な雪が残る!)

なので※スタッドレスタイヤを履いたジムニーで参加するには勇気のいる遊びです。

※ジムニーに履けるスタッドレスタイヤには大口径設定が少ないため。

 

そんな雪中行軍をしちゃう

雪遊びに真剣なジムニー(デリカD5)向けに開発されたとは堂々と言えない!のがXS1。

 

 

普通に考えてXS1が必要な深雪路面なんてそうそうありませんよ?魚沼?十日町?豪雪地域だったとしても必要とまではされないでしょう。災害級の大雪だったとしても一般のユーザーは買わないと思います。

 

ダンロップもその辺はわかっています。

全体で見ればXS1が欲しい客層は全体の0.1%以下だと思います。

開発者は、その0.1%の為に開発、販売したとは口が裂けても言えない(笑)

宣伝をみると普通のスタッドレスタイヤのように宣伝していて、一般層からの需要は全く無し。

ダンロップが本当にヒット商品になると思って開発、リリースしたのならスミマセン)

 

XS1はスタッドレスタイヤの中でもホビータイヤに近い性格のタイヤ

と考えれば、XS1本来の使い道がわかります。

スノーアタックもしくはジムニーのプロユース に限るのではないかと。

※ジムニーに雪上レースは無いので、コンペティション向けではないことはわかる。

 

ちょっと脱線しますが

ダンロップの担当者がXS1の案内に来た時、私はその場で言いました。

コアな層を狙っているのはわかる、しかしそれならサイズ設定がダメダメ。 だと

挑戦的なスタッドレスタイヤですから、サイズ設定は日寄ってしまうのもわかりますよ?

社内でもすんなり発売が決まったとも思えませんし、世に出すためにかなり骨を折ったのだと思います。

だからこそマニアに響くようなサイズで出してほしかった。(205R16とか32×9.5R15とか)

2年目の2024年の冬もサイズ拡充もありませんでした。このまま消えちゃうのかな?

 

③ 誰が為のタイヤなのか?

他のタイヤ専門店のブログでもXS1の立ち位置、用途がわからなくてとりあえず

冬でもカッコよく乗ろう!くらいしか書いていない。

 

使用者を著しく限定するタイヤですが

XS1は決してスノーアタックする人だけのものではないと言いたい。

 

凍結路面をほとんど走らない使い方/凍結しそうなら乗らないという選択ができる方もいます。

そんなジムニーにぜひ使ってもらいたいのがXS1

カスタム性が高いのは事実だしホワイトレターのかっこいいタイヤは冬にこそ目立ちます

 

いざというとき

災害級の大雪に対応できるジムニーを目指すならXS1

スタックした車を何台も救出する羽目になるでしょうけど。

 

凍った路面は周りの流れを読まずゆーーくり走れば帰れますが、

大雪でふさがった駐車場を突破できるのはXS1を履いたあなたのジムニーだけ

 

こう言われてテンションが上がる、そこのあなた。

XS1を買いましょう。

 

ダンロップは4月1日よりタイヤの値上げが発表されています。

次の冬用に!ぜひ値上がり前にご検討宜しくお願い致します!

カルバン長岡店でXS1と共にお待ちしております。

ではまた!!

※上記の記事は一部妄想も含まれます。ご注意ください