WRX STI~VAB~ブレーキメンテナンス&キャリパー修理
作業紹介♪
スバルWRX STI のブレーキローター&パッド交換で入庫です。
早いものでWRX STI(VAB)も
10年近くの歳月が過ぎています・・・・
今回は初期型のブレーキ関係の作業。
スバルに詳しい方なら嫌な予感してますよね?(⌒∇⌒)
純正標準装備でブレンボキャリパー
STIの魅力の一つでもあります。
ダスト量が凄まじいのもお決まりデス!
今回選択したのはDIXCEL
ブレーキローターはプレーン『PD』
ブレーキパッドは『Type M』
作業ついでにブレーキフルードも交換
Dot5.1という不思議な規格ではありますが
DOT4と性能はほぼ同じ。
DIXCEL商品は性能も程よくお安いのでオススメ(/・ω・)/
スポーツ走行をしない人であれば
最もコスパ良く交換できるセットです。
早速作業開始!!
ブレーキパッドを外し、キャリパーを外し、
ローターを交換するのですが、、、、
キャリパーボルトが全く動きません。。
この時点で覚悟を決めました。「これは長期戦確定だ・・・」
お客様にご連絡し、作業再開。。。
格闘の末、ローターを摘出。
こちらが限界摩耗のローターです。
見事な段差です!(⌒∇⌒)
ブレーキローターが摩耗するとはブレーキが利きにくくなるばかりか、
熱が通常よりも発生しますので、
様々なトラブルを誘発します。
車において、タイヤとブレーキは最重要パーツなので
車に乗る方は常に意識して頂きたいパーツです。
通常であれば、後は清掃して新品交換で作業終了です。
ですが、今回はそんな簡単ではございません。
こちらですね。
ブレンボキャリパー取外し時のド定番トラブル!!
普通に緩む方が珍しいと思えるほど
スバル車のブレンボはこうなる気がしてます。
リヤは細いのでとても折れやすいです。
今回はなんと!フロントも『ポキッ』と。
フロント側はボルトの破損よりもキャリパーネジ部の損傷がほとんどです。
少し見にくいですがねじ山がガタガタになっています。
内部はこんな感じになっています。
今回は折れたボルトの摘出とねじ山の修理が追加メニューです。
ほぼほぼ部品交換推奨される案件です。
直す時間を考えると買ってもう方が圧倒的に楽ですからね。
修理費用はまちまちですが、
中古のブレーキキャリパーなら買えるかなー?くらいの金額。
折れたボルトの摘出はひたすらボルトに穴をあけて削り落として抜き取ります。。。
これがとっても大変(-_-;)
ボルトが外れたらねじ穴の修正です。
こんなものを使ってねじ山を直していきます。
一回り大きいねじ穴を作り、バネみたいなものを入れていきます。
慎重にねじ穴を空けなおします。ここで曲がってしまったら
ここまでの苦労は水の泡です。。。
穴あけが終わったら、バネみたいな部品を埋め込み
内部はこんな感じになります。
これでねじ山の補修完了!!!
やっとブレーキを戻せます…長かった。
部品調達と作業で5日間ほどかかりました(T∇T)
あとは、ダストまみれでガビガビの部品たちを
きれいに清掃して組付けていきます。
摺動部品にはグリスアップも行い、ブレーキフルードの交換を行い、
作業完了です!!
結構忘れがちなブレーキフルード(ブレーキオイル)の交換ですが
2年に一度は絶対に交換してください。
交換してない車両も見かけますが、
オイルの交換を怠るとブレーキの作動不良につながったり
突然ブレーキが利きにくくなるトラブルが発生するリスクが急増します。
今回はカルバン的には、かなりの特殊な作業でしたが、
こんな作業はたまーにしてます(⌒∇⌒)
ホイールとタイヤだけでなく、
車両メンテナンスやカスタムもお任せくださいね!
タイヤの空気圧やナットの増し締め点検はもちろん大事ですが
ブレーキの点検もお忘れないよう、
お願いします!!!!